その一方で、俺には冷たく、触らせようともしない。 酷く不愉快だ。 「」 全く俺のほうを見ないで答えたに、俺は苛立ちが募っていく。 「貴様、何処を見て話をしている!」 腹が立って腕を掴んで無理矢理振り向かせると、の頬は何故か少し赤く染まっていた。 「…」 はっとして手を離すと、は腕を擦りながら俺に背を向けた。 「か、風邪!そう、風邪なの!だから、」 あんまりな言い訳に、俺はもしやと一抹の可能性に思い当たった。 「…おい」 まさかとは思うが、そのまさかかもしれないと思い尋ねると、の耳までが赤くなった。 「いい迷惑だな、全く」 俺は一言口を開くたびに、は震えながらぎゅっと拳を握って俯いていく。 「」 近くにいるのに小さく見えるその身体を、俺はぐっと抱きしめた。 「これからは常に俺の傍にいろ」 さっきとは違う意味で震えている身体を抱え込み、耳元に顔を寄せると、はぎゅっと目を瞑った。
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シン夢です。今回は強気なKING様にしよう!と思って書いたら、今度はヒロインがいぢめられっ子。
うちのKINGたまのイメージはお人形遊びのやばい人と南斗ラブ一代男の両極端。
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