紺碧から緩やかに色を変えて藤色のカーテンを広げた空は、ゆるゆると昇り太陽に染められ徐々に山吹色が混ざった薄青に変化していく。 寂しいものだ。木も草も、枯れ果ててしまった。 呟く彼の頸に立ち上がり腕を絡めると、閉じられた眼が悔しそうに歪む。 「そんな哀しいことを言わないで。私が居るわ、シバも居る」 希望はあるわ、まだまだ。 消えはしないわ。 「貴方が消させない、そして私も。そうでしょう?」 存在を確かめるように不器用に回された腕の力強さを腰と肩に感じる。 私は貴方に何を返せているのかしら。 いつかに、そう問うた事がある。 私は君が隣に居てくれるだけで、あらゆる苦難をも跳ね返すことができるようになった。 その言葉を心の一番大切な場所に閉まって、私は貴方の隣に居続けようと心に決めた。 「シュウ。貴方と共に、私も仁星の宿命を背負う」 答えると、シュウは何も言わずに私を抱きしめた。
「私もよ、シュウ。愛してるわ」
何があっても離れはしないと。 死すらも私たちを別つことが無いように、さぁ |
誓いなさい、この