「…、」 小さく声をかけてみるが、は起きる様子は無い。 起こさないようにそっと近づき、白く柔らかい頬の上に乗った花びらをそっと摘む。 眠る恋人の無垢な寝顔を見つめながら、指でふっくらとしたその唇に触れた。 キスを何度繰り返しても、この感触に飽きることはない。 髪を束ねて、そろそろと顔を近づける。 「……いたずらしてしまうよ?」 もっと顔を寄せて、耳元で囁いても、の幸せそうな寝顔は変わらない。 が少し身体を揺らせて寝返りを打つ。 触れるだけの甘いキス。 数回口付けを繰り返すうち、ようやくが小さくくぐもった声を出して、瞼を開いた。 「…ん…トキ…?」 寝転んだままたどたどしい口調で話すの隣に腰掛けて、優しく指で髪を梳いてやると、は心地良さそうにうっとりと瞼を閉じた。 「どんな夢を見ていたんだい?」 答えたは、いまだ半分夢の中にいるのか視点がゆらゆらと揺れている。 「夢じゃないよ」 まだ会話を完全に理解し切れていない様子のの上に、覆いかぶさって唇を奪う。
夢宵桜 |
えっ、月見里さんコレ何?この過剰に高い糖度何?
うちのトキさんはおとなしい顔してクサイことを平気でします。落ち着け!!
こんな泥と共に産業廃棄物吐くような妄想が止まらない月見里を、誰か病院に連れて行ってください。
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