恋人になってから早5日。住む場所も決まり、宿で寝るのは最後となるその夜、恋人
に連れられて大衆浴場で汗を流したヒュンケルは、初めて彼女を抱いてから4度目の、既に合図となりつつある口付けをしようと、髪の手
入れを終えた彼女をベッドに倒した。
「
……」
「ストップ。」
「!」
覆い被さって口付けようとしてくる男の唇を人差し指でつんと止めて、
は首を竦めながら呆れ気味の表情で言った。制止される理 由が理解できずにヒュンケルが動きを止めると、
は小さくため息をつき、手の甲で恋人の頬をするりと撫でる。
「したいのはわかるけど……4日も連続だよ?身体がどうにかなっちゃう」
「!……すまん。辛かったか……?」
初めての拒否を受けて落ち込みながら身体を起こしたヒュンケルを目にして、
は苦笑しながら恋人の頭を撫でた。
「そんな顔しないでよ。別に怒ってないし、回復呪文で治るから大丈夫なんだけどさ。ただ毎晩だと気持ち が……ね」
「……すまない。少し舞い上がっていた……」
ヒュンケルが素直に告げれば、
はくすりと笑って、いいよ、と甘やかな声で落ち込みかけた恋人の心を慰める。そしてベッドで向き合ったまま、恋人の唇に深く口付けてゆったりと微笑ん
だ。
「ね。今日はちょっと違うことしてあげるからさ……それじゃダメ?」
「…違うこと?」
リップ・サービス
ヒュンケルが首を傾げると、踊り子はするりと服を脱いで下着姿になり、下着に隠れた艶やかな張りのあるバストを左腕で寄せ上げ、右手の人差し指を唇に添えて上目遣いで囁い
た。
「口と胸で、してあげる……どう……?」
ごくり、と男の喉が鳴る。
「それは……つまり……ぱふぱ」
「ううんフェ●チオとパ●ズリ。口とおっぱいでペ●スを刺激するの」
はヒュンケルの間違いを冷静に指摘して、さらりと淫語の説明をする。その言葉から連想される状態を空想し、ヒュンケルは慌てて頭を振った。だって口と胸
でって、つまりアレをアレしてアレするという事じゃないのか。
「だ、だめだ。そんな、はしたないことをお前にさせるわけには、」
「なんで?もしかして嫌?」
「いや、だが恥ずかしいだろう
が」
「私?別に平気だけど」
「〜〜〜〜っ、」
あっけらかんと言ってのける恋人に、ヒュンケルは再び彼女が説明したような行為をしているところを想像して真っ赤になった。つまりオ
レのアレをアレするということだぞ、いいのか
!という状態である。が、慌てふためいて頬を染める銀髪の恋人の様子を
はというと楽しそうに見守っているだけで動揺しているのはヒュンケルのみだ。
「何事も経験でしょ?気持ち良くなかったら、いつもみたいにシていいから……」
「っ、!?」
ヒュンケルが嫌がっているのではなくただ照れているだけだと判断した
は、もごもごとまだ何事かを言おうとしている恋人のズボ
ンの前を慣れた手付きで寛げると、柔らかい指先で屹立しかけている男自身を下着の上から優しく撫でた。彼女は恋人がひくりと体を強張
らせた反応を由とし、あっという間にヒュンケルをベッドに押し倒す。そして下着姿のまま四つん這いになって、怒張し始めているそれを
下着をずらして取り出すと、焦らすように優しく触れていく。されるがまま、分身を一方的に指と掌で愛撫され、ヒュンケルの口から熱い
溜息が漏れる。
「く、ふっ……!」
「ん……ふふ……やっぱり大きい……ヒュンケルの……」
「っ……!」
「ホラよく見て……こんなので私のこと苛めてたの……?」
がくすくすと笑みを浮かべて親指の腹で屹立してきたモノの裏筋を、つ、と撫でると、ヒュンケルの肩がびくりと跳ねた。
「っ……
、こら……!」
「こんな凶悪なので4日もするなんて……」
愉しげに分身を弄り始めた踊り子をヒュンケルが窘めるような目で見れば、
は顔を分身に近づけて、付け根から上に向かって艶めかしい真っ赤な舌先でなぞった。
「ッあ!」
「ちょっとだけ……」
ぬるりとした舌の甘い刺激でボリュームを増したそれを
は満足げに眺めて、ヒュンケルの反応を見ながらカリの部分に沿って舌を
這わせる。更に亀頭の先端から漏れ始めた先走りの液を唇でちゅ、と吸い取るようにすると、ヒュンケルの腰が再び跳ねた。
「ふッ……!」
「お仕置きしちゃおっかなー……?」
初心な恋人が乱れる姿を見ながら、
は少ししょっぱい先走りの液を舌で舐め取って自身の唾液と混ぜ、たっぷりと口の中に溜めた唾液を潤滑油にして屹立したものをぱくりと咥えて口に含んだ。
「はぁッ……!?」
「んふふ」
じゅる、と粘度のある液体を啜るような音をさせながら、温かくぬめった口内で膨張した分身を愛撫されて、ヒュンケルは徐々に息を荒く
していく。
は時折ヒュンケルを上目遣いで見て目を合わせながら、緩急をつけてすぼめた唇で全体を刺激したり、亀頭の先だけを舌で刺激したりとバリエーションに富ん
だ口技で固く膨らんだモノを弄ぶ。
「っあ、だめ、だっ………こん、な……ぁ……ッ……!」
「んむ……ぷはッ……すご、どんどん固くなる……んぶ、……は……えっちな人……」
時々聞こえる
の声に、まるで己の分身が
の口内を無理矢理犯しているような錯覚に陥り、ヒュンケルは快感の波に呑
まれまいと堪えながらも恍惚として恋人の行動を見つめていた。長い髪を後ろに退けながら美しい恋人が瑞々しい桃色の唇でグロテスクな分身を咥えこんでいる。得体の知れぬ背
徳感で自身が昂ぶっているのを自覚しながらも快感から逃れられない。結合時に聞こえるようないやらしい水音が、愛しい恋人の唇から聞
こえるのも興奮材料の一つになっている。
が舌と唇を巧みに使った口での愛撫を終え、ヒュンケルの分身を口から引き抜くと、ぬめった液体が糸を引いた。ヒュンケルは肩で息をして、達しないままに
離れてしまった恋人を恨めしそうに見つめている。普段は獣のように貪欲に抱いてくる男の視線がすっかり快感で蕩けていることに気づ
き、
は内心で興奮した。とはいえ流石に今日もするとなると、いくらベホイミで腰を治癒したところでキリがない。このまま一発抜いてやり、今夜は可愛いダーリ
ンを愛でて眠ろう、という気分でいる。
「ふふ……じゃ、次はおっぱいね……」
踊り子は既に獲物を狩るハンターのような目をしており、次の刺激を無言で欲する恋人の前でゆっくりとブラを取り外してベッドの下に放
り投げた。自身の体を磨くことに手間を惜しまない彼女の、高級果実のような形のいいバストはランプの明かりで照らされて一層艶やか
で、頂点では手をかけて淡い桃色を保っている突起が淫靡な魅力を放っている。
ヒュンケルの期待の籠った視線が胸元に集中しているのを見て、
はゆったりと妖艶な笑みを浮かべると、口の中に残った唾液と先走り液の混じったものを掌に吐き出して、ヒュンケルの屹立したままのそれを手で優しく数回
扱き上げた。そして上体を恋人の下半身に被せて、柔らかいバストで硬くなったモノを挟む。ふに、と温かく柔らかい肉がヒュンケルの分
身を包み込み、ぬるぬるとした分身との摩擦で口内とは違った快感がヒュンケルの脳を痺れさせていく。
「どう?気持ちい……?」
「……ッく……うぁ……!」
「おっと、先っぽ塞いじゃえ」
柔らかくぬめったバストの何とも言えない感触にヒュンケルが堪らず声を上げる。そんな恋人の痴態を見ながら、
は悪戯っぽく笑って、胸の谷間から顔を出した恋人の分身の先端に薄紅の唇で吸い付いた。
「ッあ!そ、こはッ……
、ッ……!」
亀頭の真ん中を重点的に舌で舐め上げて強めに吸うと、快感が頂点に達した男の証が膨らみ始める。吐精が近いのだ。構わず舌と乳房での
責めを続けると、熱い粘液が
の唇と舌に噴き上げた。
「んむ……んんっ!ぷあっ!?」
が口では受け止めきれずに顔を離せばヒュンケルの分身から放たれた白濁が勢いよく彼女の顔めがけて噴射された。残らず出させるためにヒュンケルの分身に
添えていた手は離さず、吐精を続けるソレを指で最後まで扱き上げてやれば、張り詰めていた恋人の分身が白濁を
最後まで吐き出し終えて急速に硬度を失っていく。ヒュンケルは息も切れ切れの状態でぐったりとベッドに四肢を投げ出している。
「ハァ……ハァッ……!」
「いっぱい出たね。気持ち良かった?」
「……ああ……」
力なく頷いたヒュンケルの素直な反応に、
は機嫌を良くし、汚れていない方の手で恋人の頭を数回優しく撫でた。そして顔だけでなく胸や腕にまで飛んだ白濁を指先で器用に拭き取りながら、手近に
あったタオルを取ると、自分はもちろん恋人の身体にも飛び散った白濁を丁寧に拭った。
「んー。髪にもかかっちゃってる。またお風呂に入んなきゃ……拭いて取れるかなー」
「…………
……」
「なに、もう一回してって?だめだめ、一日一回だけにし」
髪についた液体を拭き取るのに気を取られて明後日の方向を向いていた
は、次の瞬間ベッドに仰向けに倒されていた。見上げれば、少し汗ばんで、しかし自信たっぷりに笑みを浮かべるヒュンケルの整った顔がある。
「んー……あれ?えっ、あれっ?」
「新境地は確かに凄まじかったが……一つ、忘れていないか」
「な、なにかなー」
嫌な予感がする。
の本能が逃げを選択する前に、ヒュンケルは久方ぶりに悪っぽい笑みを浮かべて告げた。
「オレは不死身だ。」
や・ば・い☆
「一回抜いたのにー!」
「一回で終らなくしたのは
だ。返礼をさせてもらう」
「やだもう、バカ……あんっ、」
首筋に吸い付かれて乳房を優しく揉まれて、甘ったるい快感を諦めて享受しながら
は思った。
もう2回くらい立て続けに口で抜いてやれば良かった!と。
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