買い物の帰りに、母さんに押し付けられる形で貰った小遣いでアイスクリームを買って二人で食べていると、が言った。

トラの隣ってなんか落ち着く。

そうかな、と尋ね返すと、はうん、すっごく。と頷いて、付け加えた。

やっぱ、こうしてるとちゃんと恋人同士に見えるのかなぁ。

嬉しくて、それでいてこそばゆい、とても複雑な気分になってアイスクリームを無言で食べる。
まずい。顔がにやけてきそうだ。心臓がどくどく鳴っているのがわかる。熱を鎮めなければ。アイスクリームだけで足りるだろうか。
オレが一人心の内で焦っているのを知ってかしらずか、がまた尋ねた。

トラは?あたしと一緒にいるとどんな感じになんの?

思わず固まる。どう答えるべきだろう。
と違って、オレはもう爆発しそうなほど心臓が跳ねていて、身体が熱くて、どうしようもないんだ、なんて言えるわけがない。

悟飯さん、どうしましょう!!どうしたらいいんですかオレは!!?

胸の内で天に救いを求めても、助けの声はない。しばらくそのままでいると、は固まってしまったオレを覗き込んできた。

どしたん?アイス、溶けてるよ?あー、指についちゃってるし。

はそう言って、オレがアイスを舐めとるより先にオレの指についたアイスを、ぺろりと舐め取った。
温かい舌の感触。
それがオレの鼓動をどれくらい早めたのか、は絶対に気づいていない。
オレの体温がかなり上昇したことにも、おそらく。

正直に言うよ、
君の隣に居られるだけで、オレはもう、色んなものが爆発してしまいそうで、大変なんだ。


未来トランクス(通称ミランクス)が可愛すぎて思わず書いてしまった掌編第2弾。
トランクスは女の子慣れしてないくらいがちょうどいい!!ぴゅあぴゅあなんだぜ!

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